辛い事もあるけど、どうしたら楽しく出来るのかを考えるのが大事です

 

私は高校卒業後、洋菓子職人となり、地元にある大手企業に入社致しました。同期は30人程おり、8割が菓子専門学校を卒業しており、私のような素人はほぼいませんでした。

 

元々、菓子職人になりたかった訳ではなく進路先の1つにこの企業の求人があり特に就きたい仕事も無かった為受けたところ採用となりました。

 

入社後、与えられた仕事は雑用でした。先輩の使用した道具の洗浄や掃除などを毎日繰り返しました。専門学校出の同期は先輩の補助の計量等を行っており、素人の私との差別がありました。

 

基礎知識も無いので当たり前の事ですが、当時の私には理解出来ずに補助をしている同期が羨ましくて仕方ありませんでした。半年近く経っても同じ仕事でしたので、上司に辞めたいと言いました。

 

上司は私に「知識も経験もないのだから当たり前だろ。この仕事に就いてまだ僅かしか経ってないのに辞めてどうする?他の仕事探すのか?こんなんで逃げる位なら他の仕事に就いてもまた逃げだすぞ」と言いました。

 

私は何も言い返せず、この日は帰り家で悩みました。

 

本気でこの仕事に就きたかった訳ではないが、先輩や同期が一生懸命に商品を作り、試作品が認められた時は凄く喜んでいる姿を思い返し、自分も仕事を覚えて作業を熟す事が出来たら楽しいのではないかと思いました。

 

そして翌日からまた会社へ行き雑用に取り組みました。掃除をしながらも先輩たちの作業を観ながらメモを取り学ぶ事にしました。

 

すると1か月もしない内に上司から先輩の補助に就くよう命じられこの様に言われました。「俺は仕事が出来る出来ないで判断してない。やる気があるか無いかで判断している」と。

 

私はその言葉をしっかり受け止め与えられた仕事を熟しながら、さらに次の1歩先の作業の準備にも取り組めるようになりました。

 

この作業を当たり前にするのに3年程掛かりましたが、慣れると声が無くても人の動きで何を求めているのか把握出来るようになり入社4年後、同期を先置いて班長になりました。

 

技術面では衰えている部分があるが、人を見て判断する事が出来るとの事で抜擢されました。

 

それから8年程勤め家庭の事情にて退社し現在は異業種に就いていますが、上司の言葉が無ければどんな仕事に就いても「挫折」だと今でも思います。

 

初めは好きで就職した職業でも覚えた時の嬉しさや失敗したら二度とミスしない様に打開策を打ち、仲間・上司と共に考える楽しさはどの業種にもあります。

 

嫌になる事もありますが、どうしたら楽しく出来るのかを考えながら取り組むのかが大事だと思います。