仕事は辛くてもとりあえず目の前の仕事を全力でやることです

 

大学卒業後新卒で入った会社でのことです。第2次ベビーブーム世代の私は厳しい就職活動の中やっと希望する職種に採用されました。

 

外国語大学に行っていたので何らかの形で外国語や貿易に関係する仕事に就きたかったのです。

 

採用された会社は小さなデザイン会社の子会社で親会社の貿易部門を担い、親会社の手の回らない得意先を一部担当して受発注をするといった事業内容でした。

 

輸出入業務を担当させてもらえることになり意気揚々と入社したのですが、もとより子会社にアルバイトに来ていた人が貿易業務の担当をしたいと願い出て、自分のポジションを奪われてしまった形での入社となりました。

 

当たり前ですがとりあえず業務を覚えるということで受注業務や雑用をする毎日となりました。営業職には就きたくないと思っていたので途方に暮れて辛い日々でした。

 

その先どのような形で働きたいかのビジョンもすっかりなくなって絶望していましたが、会社の中で何か自分にできることを見つけて頑張りたいという思いはありました。

 

大学卒業前にアルバイト先の店長が、

 

「就職したらとにかく通り一遍の仕事をしっかりこなせるようにならないと自分のやり方で仕事をさせてもらえないし、どんなにいい案を挙げても評価してもらえないし発言権もないから、認めてもらうためには指導されたやり方でちゃんと仕事をこなさないといけないよ。」と言う言葉をかけてもらいました。

 

合理的でないことは大嫌いな性分でしたがその言葉はとても重みがあったので実行しました。

 

するとポツポツですが商品開発で輸入した商品のラベル表示など外国語に携わる仕事が回ってくるようになりました。

 

そのころの自分は学生気分もまだ抜けきっておらず、世間知らずの生意気な若者で上司との付き合いに大変息苦しさを感じていましたが、一通り仕事を覚えてから!というのはどの会社でも共通していることのように思います。

 

反省すべきはみ出した言動ももちろん多くありましたが、摩擦を減らしたい、自己主張をしたいのであればこの方法が結局早道のような気がします。

 

最初にこれをしっかりやれば厚い信頼を得られるのではないかなと思います。

 

辛いときは割り切ることも大切です

 

私が辛いと感じた仕事は社内の調整事項です。

 

もともとは営業で社外のお客さまに対しては頭を下げたり、一般のお客様にも謝罪をしたり、嫌なことを言われることも日常茶飯事でしたが、それほど無理なことを言われたこともなかったので困ったことや思い悩んだことはありませんでした。

 

ところが仕事が企画に変わり、社内のそれも役員一同の調整の仕事が多くなり、外の意見よりも中の論理が重要になり、さらに役員間のパワーバランスも気にする必要があり、どうしてもアグレッシブに自分を表せなくなりました。

 

本当にこうした調整は難しいところがあり、一時はストレスで胃腸炎になったほどです。

 

しかし、最終的に割り切ることにしました。一番はとにかくパワーバランスを考えることなく、自分の部署の役員の意向だけを汲み取った活動や書類作りを行うことにしたのです。

 

この割り切りに関しては役員も理解を示してくれ、このパワーバランスそのものは社内調整だけに役員自身がうまく立ち回ってくれることになったのです。

 

役員からも社外の調整が少しでもあればそちらを優先してくれという指示をもらうようになりました。

 

私と同じように社内の調整の方が対外的な調整に比べて、非常に辛い思いをしている方々が多いのではないかと思います。

 

もちろん、大企業になればなるほど、社内調整、特に役員の意思疎通を図る仕事は非常に重要になることは言うまでもありません。

 

しかし、そこで担当者が思い悩むことは非常にナンセンスです。私自身がそこを割り切ることができたのが非常によかったのではないかと思います。

 

私と同じ悩みを持った方々にアドバイスです。とにかく、役員のパワーバランスを考えるよりも大きな視点で見て、対外的にどうすれば一番社外から見てメリットがあるのかしっかり見極めることです。

 

そして、自分自身のトップにその見解を伝えることで正しい判断をトップにしてもらうことです。